管理職が介護職員に対して「承認」する関係つくりを目指します。「いつもありがとう」この言葉を管理職自らが職員に伝え、職員同士も声をかけあい、お互いに「ありがとう」と言える環境が大切です。
そのような環境作りは内部だけの研修だけでは、なかなか難しいのが現状です。外部の研修講師を用いて、管理職自身も研修に参加し、みんなで学んでいこうという姿勢が第一歩になります。
高齢者虐待が絶対ダメなことは誰もが知っています。しかし、虐待事例は0にはなりません。
誰もがやってはいけないことと思っているのに…行ってしまうのです。
皆さん、信号無視はダメなことは知っています。しかし、信号無視を行ってしまう時があります。これは、どのような時に起こるでしょうか?
「みんながやっているから」「これくらい大丈夫」「急いでいるから」などの理由が背景にあると思います。
高齢者虐待も同様です。
「誰も注意しないから」「腹が立ったから」「これくらい大丈夫」などの意識が背景にあります。
高齢者虐待がダメなものです。と研修するのは当たり前のことですが、それだけでは「信号は守りましょう」の内容になってしまい、信号無視はなくなりません。
高齢者虐待が起こる背景には、介護職員同士が注意し合わない状況や見て見ぬふりなど職場風土が問題になっていることが多いです。突然高齢者虐待が行われる訳ではなく、「これくらい大丈夫」などの意識の中で発生しています。
高齢者虐待が起こる背景を考え、職場風土を見直す必要があります。
特に挨拶などがきちんとできていない職場や報告・連絡・相談などの基本的なことができていない職場などで多いです。